今日からやるべき乾燥対策

寒い時期になると、肌の乾燥が気になりますよね。
冷たい外気にさらされがちな部分は、きっと乾燥対策がバッチリできていると思います。

では、外気にさらされないお尻部分はどうでしょうか?

「服で隠れているから大丈夫!」
「寒い時期だから乾燥するのは仕方ない」
などと思って、保湿を怠っていませんか?

お尻の乾燥を甘くみてはいけません。なぜなら、その乾燥が様々な肌トラブルを引き起こしてしまうからです。

乾燥が引き起こすお尻のトラブル

保湿を怠ってしまうと、肌表面の乾燥を止めることができず「乾皮症」(乾燥肌のこと)となってしまいます。

肌が乾燥することで、肌表面の角質層が剥がれて薄くなってしまい、バリア機能が低下します。
その状態の肌は外界からの刺激をダイレクトに受けてしまうため、それによりかゆみが生じます。加えてお尻は毎日下着や衣類の摩擦を受けているために、痛みも生じやすくなります。

かゆい→掻く→肌表面を傷つけてしまう→バリア機能が低下→刺激をダイレクトに受けてしまう→痛い→肌状態がどんどん悪化、という負のサイクルに陥ってしまうのです。

そうして、そのうちに肌を掻き壊してしまい、肌表面が剥がれて白い粉を吹いたようなものが見られたり、ブツブツと肌表面が湿疹化してしまったりするのです。これを皮脂欠乏性湿疹と呼びます。

また、これに伴い貨幣状湿疹を引き起こすこともあります。
これは、硬貨のような円形で赤みを帯びた湿疹のことで、化膿を伴う場合もあります。

上記のような状態になってしまっては、普通のセルフケアでは間に合いません。
皮膚科を受診し抗炎症作用のあるステロイド剤を処方してもらわなければ改善は見込めないでしょう。

さらに、「貨幣状湿疹」に至り化膿してしまった場合は、細菌の繁殖を防ぐために、抗生物質を含んだステロイド剤を使用しないと治りません。

何気ない肌の乾燥が、思いがけずこのようなひどい肌トラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。だから「たかが乾燥」などと侮ってはいけないのです!

お尻は、ただでさえ普段から下着や衣類による摩擦や刺激を受け続けているにも関わらず、外気に直接さらされることがないからとついついケアを怠りがち。

その上、お尻は常に下着で覆われているため、患部が重症化し治療のために軟膏等を塗っても衣類によりこすれ取られてしまいます。そのためお尻は他の部位よりも症状の改善に時間がかかる可能性があります

だからこそ、少しのカサカサでも放置せず、早期にケアをすることが大切なのです。

お尻を乾燥から守るために今日から出来ること

お尻をカサカサ乾燥から守るためにと、何も特別なことを行う必要はありません。今日から早速できる乾燥対策を紹介します。

入浴の際は、お湯の温度に気をつけよう

寒い時期は汗をかく機会が減るため汗と皮脂が混ざり合ってできる皮脂膜が作られにくくなります。
さらに、寒いからと入浴の際に熱めのお湯に長時間浸かってしまうということも増えると思います。

このような何気ない行動が余計にお尻の皮脂膜を奪ってしまい、肌のバリア機能を低下させてしまうのです。温度の目安としては、高くても42℃までにとどめましょう。

お尻の乾燥を促す素材の下着は避ける

お尻は毎日、下着や衣類で覆われた状態にあります。
そのぶん、外気に直接晒されることはないですが、下着による摩擦の刺激は常に受けている状態です。

その摩擦により、お尻の肌表面がダメージを受け抵抗力がなくなり、結果的に乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

特にナイロンなどの化学繊維で出来た下着は摩擦が大きいため、肌荒れに拍車をかけてしまいます。出来れば肌に優しい綿素材で出来たものを身につけましょう。

綿素材は吸水性・通気性に優れていながらも、「保湿性」にも優れているため、お尻にとってベストな環境を保ってくれるのです。

日頃からしっかりめの保湿を心がける

一番保湿をサボってはいけないタイミングとして、「お風呂上がり」が挙げられます。

体が温まり汗もかくため、お風呂上がりは肌表面からたくさんの水分が出ていってしまいます。まずは汗をかいた分、しっかり水分を与えてあげましょう。

普段使いの化粧水などでしっかり水分を与えてあげた後は、保湿のできるボディクリームなどでしっかりと肌表面に蓋をしてあげることが大切です。

特に乾燥しやすい寒い時期は、高保湿タイプのものを使用するなどして潤いをしっかりキープしましょう。

すでにお尻がカサカサしていれば、急な温度変化は避ける

日頃の保湿ケアが間に合わず、お尻がすでにカサカサしている・・という人も多いでしょう。

お尻がカサカサし始めた状態の時に気をつけて欲しいのは、やっぱり入浴方法です。

お尻がカサカサした状態の時に湯船に浸かると、温度刺激によって肌にかゆみを生じるため、注意が必要です。かゆくなっても、掻かずに我慢できるのならいいのですが、なかなかそうはいきませんよね。

先述の通り、かゆいからと肌表面を掻くことによって余計に状態を悪化させてしまいます。これを防ぐには、「かゆみを起こさせない」ことが大前提です。
お尻のカサカサが改善されるまでは、入浴はシャワーで済ますことが賢明かもしれませんね。

また、体を洗う際に使うボディタオルにも気をつけましょう。
強くこすることで肌に余計な刺激を与えてしまい、乾燥に拍車をかけてしまう上にかゆみが余計に起こりやすくなってしまいます。

ボディタオルは、キメの細かいものや綿素材などにするか、素手で洗うのがオススメです。

ちなみに筆者はもっぱら「素手派」。
個人差もあると思いますが、やっぱりボディタオルで洗った時よりも肌がつっぱらず、乾燥もしにくくなった感じがします。普段ボディタオルでゴシゴシ洗うという人は、一度試してみて洗い上がりを比べてみるのもいいかもしれません。

お尻の乾燥を悪化させる前に手を打とう

寒い時期にお肌を乾燥から守れるかどうかは、日頃のちょっとしたケアが大きく関わってきます。
何気ない日常の中で、少し意識を変えて工夫するだけで、そうでない時よりも確実にお尻をカサカサ乾燥から守ることができます。

先述の通り、肌表面の乾燥が原因で病院での治療が必要な深刻な状態になってしまうことも少なくありません。悪化してしまった後では治療費も時間もかかる上、痛いしかゆいし大変!

とにかく、お尻の乾燥に気づいたら放っておかないすぐに保湿たかが乾燥だと侮らない!

もしケアが間に合わずにお尻がカサカサしてきたとしても、初期の乾燥肌程度の軽度のものならドラッグストアなどで買える市販薬で対処することもできますので、すぐにケアを始めましょう。ただし、使用する薬については必ず薬剤師に相談してくださいね。

少しの意識と日常生活の工夫で乾燥とは無縁のツルツルお尻をキープすることができます。
特に寒く乾燥しやすい時期は、日頃から身につける下着や衣類に気をつけたり、保湿ケアをこまめに行ったりして、カサカサ知らずのお尻を手に入れましょう!