年齢に関係なく起こる痔の症状

痔は日本人の3分の1が悩まされていると言われていますが、痔になると恥ずかしくてなかなか相談できないなんて人も少なくありません。

しかし痔は悪化しやすく、最悪の場合は手術を要することもあるので絶対に放置しないようにしておきましょう。

また、痛みや出血を伴わない場合でも痔になっていることがあり、お尻や肛門に何らかの違和感があるときにはまず痔を疑って状態をこまめに確認しておくことが大切です。

よって今回はそんな厄介な痔を種類別に、詳しい原因と対処法を説明していくので、痔の症状に悩まされている方は是非参考にして下さい。

どういう人が痔はなりやすいの?痔の原因を詳しく解説!

まず痔になったことが無い方も、自分は痔になる傾向にあるのかを簡単にチェックしておきましょう。

以下の項目に複数当てはまる場合は、あなたは痔になりやすい体質又は、習慣がある可能性が高いと言えます。

  • 便秘になることが多い
  • 便が緩く下痢気味
  • 便が細い
  • 便の色が黒い
  • トイレを我慢する癖がある
  • トイレの時間が長い
  • 湯船に浸からずシャワーで済ませることが多い
  • 座りっぱなし又は、立ちっぱなしの作業をよくしている
  • 妊娠・授乳中である
  • 朝食を食べる習慣がない
  • 運動不足である
  • 野菜をあまり食べていない
  • 両親や兄弟に痔になっている人が多い
  • 辛い食べ物を好んで食べている
  • タバコやお酒の量が多い

これらの症状や習慣は、痔の直接的な原因にもなっています。

しかし痔の大半は、肛門が長時間の座りっぱなしで圧迫してしまったり、排便時にいきみ過ぎることが原因なので、これらに心当たりがある方は特に注意しておかなければなりません。

また、便秘も痔の原因のひとつになっていますが、痔によって排便をすることで逆に便秘を引き起こしてしまうこともあるので、このような悪循環をさけるためにも痔は早めの治療が重要です。

痔の種類別の症状と対処法

痔は主に切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔ろう)の3種類があり、それぞれで細かい原因や症状も異なります。

よって適切な治療法を見付けるためにも、症状別で自分はどの痔に当てはまるのかを確認おきましょう。

切れ痔(裂肛)

症状

肛門から出血し、排便をする際には強い痛みを伴います。

さらに切れ痔は進行することでしこりやポリープができ、肛門自体が狭くなってしまうので、放置してはいけません。

原因

便秘による硬い便で強くいきむことによる刺激で、肛門の皮膚が切れてしまうのが原因です。

また、トイレットペーパーで強く拭きすぎても皮膚は炎症し、切れ痔を引き起こす原因になってしまうので、なるべく肛門には強い刺激を与えないようにしておきましょう。

対処法

切れ痔は、悪化させないためにもまずは刺激を少なくすることが大切です。

よってトイレの際にはウォシュレットを使用して、拭くときには肛門を優しく押さえるように拭くことをおすすめします。

そして、切れ痔は悪化させないためにも、肛門周辺を清潔にしておくようにしておきましょう。

また、切れ痔の痛みがひどく、排便に支障が出る場合はドラッグストアなどで購入できる市販の塗り薬も有効です。

いぼ痔(痔核)

いぼ痔には内痔核と外痔核があり、それぞれで症状が違います。

内痔核

症状

内痔核は痛みが無いことが大半で、肛門から痔が脱出したり、異物感から気付くことが多い傾向にあります。

また、内痔核は悪化すると痔核が飛び出している状態が当たり前になり、指で押しても戻らなくなってしまうのが特徴です。

原因

いぼ痔は痔の中で最も多いようで、長時間座ったり、妊娠・出産などによる肛門への負担が原因に挙げられます。

また、切れ痔と同様にいきみ過ぎることも原因になることがあるので、便秘の方は特に注意しておきましょう。

対処法

内痔核は肛門の中にイボができることが原因ですが、肛門から出ると出血してしまうので、ガーゼ等で出てきたら戻すようにしておきましょう。

また、湯船に浸かって温めるのも治療には効果的です。

そして症状がひどい場合は市販の座薬や軟膏で治療することをおすすめします。

外痔核

症状

内核痔と違い外痔核は、肛門の外側にできるいぼなのが特徴です。

そして外痔核は激しく痛みますが、出血はほとんどありません。

原因

便秘や下痢も外痔核を引き起こす原因になりますが、その他にもアルコールの過剰摂取、辛い食べ物の食べ過ぎ、ストレス、デスクワーク(座りっぱなし)、冷えなども原因に挙げられます。

対処法

お風呂に浸かって温めるのもおすすめですが、内痔核以上に刺激には弱いので、寝る時は横を向いて肛門に負担がかからないようにしておきましょう。

また、痔の痛みが辛いときは我慢するのではなく、市販の塗り薬を使うか、病院へ受診するようにして下さい。

あな痔(痔ろう)

症状

あな痔は男性に多く、肛門の近くが炎症を起こし、腫れと共に痛みや熱が出るのが特徴です。

また進行すると化膿するため、下着が汚れるようになってしまいます。

原因

あな痔は、下痢、ストレス、免疫力の低下などが原因だと言われています。

対処法

膿が出てきた場合はガーゼや生理ナプキンで対処するのがおすすめですが、あな痔自体は手術をしないと完治させることができないので、早めに病院へ行って悪化する前に治療するようにしましょう。

痔を予防するためには

上記でも説明したように便秘や下痢は痔の原因になることがあるので、痔を予防するには、まず食生活から見直しておくことが大切です。

このことから自宅でできる痔の予防法は、

  • 食物繊維の多いものを食べる
  • 座り作業をするときは、姿勢を変えるか、こまめに休息を取る
  • 下半身を冷やさないようにする
  • お酒の飲み過ぎには注意する
  • 辛い食べ物を食べ過ぎないようにする

などが挙げられます。

そして、一番の予防法はお尻の肛門を常に清潔にしておくことなので、入浴時には一番最後に肛門を洗うようにし、シャンプーやリンスの洗い残しが肛門に付着しないように工夫しておきましょう。